
9月2日、国家地雷対策政策2026-2035の公式発表式典がプノンペンで開催されました。国家地雷対策政策2026-2035は、「爆発物の影響のないカンボジア」をビジョンとして、人々が持続可能な生計、平和、安定、発展を享受できる世界を目指しています。
カンボジア地雷対策・被害者支援庁(CMAA)では、地雷除去は国家開発戦略の重要な一環であり、30年以上にわたる地雷等の爆発物の除去は食料安全保障、農村開発、貧困削減、インフラ整備、生活水準の向上に貢献しているとしています。
2025年の地雷・不発弾による被害者数は、死者11名、負傷28名(うち手足切断5名)の合計39名でした。被害者数は、2021年44名、2022年41名、2023年32名、2024年49名となっています。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、29年間の関係者の努力により、被害者数を100分の一近くにまで減少させたことは高く評価されるものです。
2025年までの累計で、死者は1万9845名、負傷4万5280名となっています。1992年から2024年にかけて、約3297平方キロメートルの地雷汚染地域から地雷が除去され、1000万人以上が恩恵を受けているとしています。対人地雷119万7218個、対戦車地雷2万6567個、不発弾等319万6704個が発見され、除去されました。
日本は、長年に渡りカンボジアの地雷対策支援に取り組んできています。2024年には日本の世界全体における地雷対策のビジョンとして、「地雷対策支援に関する包括的パッケージ」を発表しました。地雷の非人道性の認知向上・地雷削減に向けた国際的な機運醸成、地雷なき世界のための国際協力チームの創設、日・カンボジア連携による第三国での地雷除去支援、最新技術を用いた機材開発の4つの柱の協力を強化するとしています。
更に、2024年7月にカンボジアの持続的発展と社会的価値の共創に向け、「日・カンボジア地雷イニシアティブ」を含む3つの新たな協力アプローチを打ちしています。
親中国とも言われるカンボジアですが、アジアでは最も親日の国と言ってもよく、日本に対する信頼感は厚いものがあります。日本が様々なチャンネルを活用して、両国間の友好関係を深めることは大きな意義があると見られます。日本政府に加え、日本地雷処理を支援する会、コマツ等の地道な活動は、カンボジアの地雷・不発弾被害減少に大きく貢献してきたものであり、高く評価されています。今後もこうした活動の継続とカンボジアとの協力関係の深化が期待されます。
(写真は、日本の支援で供与されたコマツの地雷除去機)
国家地雷対策政策2026-2035(クメール語です)
https://cmaa.gov.kh/en/documentary/national-policy-on-mine-action-2026-2035
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