カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

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AMRO地域経済見通し2026年10月 カンボジア成長率予測引下げ

 10月5日、ASEAN+3マクロ経済調査事務局(ASEAN+3 Macroeconomic Research Office:AMRO)は、「ASEAN+3地域経済見通し2026年10月改訂版(Quarterly Update of the ASEAN+3 Regional Economic Outlook July 2026)」を発表しました。AMROは、この地域の経済・金融の監視・分析を行うとともに、ASEAN+3(ASEAN10か国と日本、中国、韓国)による外貨融通の取り決め「チェンマイ・イニシアティブ(CMIM)」の実施を支援するために設立された国際機関です。

 AMROは、2026年の加盟13カ国のGDP成長率見込みについては、7月予測とほぼ同じと見ています。ASEAN+3では、2026年4.1%(7月予測4.1%)、2027年4.1%(同4.0%)、ASEAN10か国では、2026年4.9%(同4.8%)、2027年4.8%(同4.8%)と予測しています。

 カンボジアについては、2026年3.9%(同4.2%)、2027年4.9%(同4.9%)と成長率予測を引下げました。ASEAN主要国については、2026年は、ベトナム8.0%、インドネシア5.3%、マレーシア5.1%、シンガポール4.8%、フィリピン3.3%、タイ2.4%等と予測しています。

 ASEAN10カ国の物価上昇率予測は2026年3.7%(前回3.6%)、2027年3.4%(同3.1%)と予測しています。カンボジアについては、2026年4.9%(同5.1%)、2027年3.0%(同2.8%)と見ています。

 AMROでは、2026年のASEAN+3の経済見通しについては、「AI関連の輸出と投資の拡大が成長を支える一方、エネルギーコストの上昇やエルニーニョ現象に伴う食料価格の上昇圧力がインフレ率を押し上げると見込まれています」と分析しています

 AMROとCMIMは、アジア通貨危機の際の国際通貨基金(IMF)の対応が失敗続きであったために、日本が主導して設立したアジア版IMFです。2016年の設立協定発効以降、活動を本格化しており、アジアの視点に立った経済分析・監視を実施しています。

(写真は、高層ビルが目立つプノンペン市内)

 

AMROの新聞発表(和文)

https://www.amro-asia.org/wp-content/uploads/2026/10/AFSR-PR_JP-1.pdf

 

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カンボジア 2026年9月の物価上昇率

 

 国家統計庁から発表された2026年9月の消費者物価上昇率(対前年同月比)は、5.3%でした。物価上昇率は、2012年以降、安定的に推移していました。2018年1月以降は概ね3%未満の低い水準で推移していました。2026年3月からは、中東危機の影響を受けて久しぶりに5%を超えてきています(2022年1月4.1%、2月6.3%、3月7.2%、4月7.3%、5月7.2%、6月7.8%、7月5.4%、8月4.9%、9月4.4%、10月3.6%、11月3.2%、12月2.9%、2023年1月3.0%、2月2.2%、3月0.7%、4月1.1%、5月0.5%、6月0.0%、7月1.9%、8月3.2%、9月3.8%、10月3.9%、11月2.7%、12月2.7%、2024年1月マイナス0.5%、2月マイナス0.3%、3月0.0%、4月0.5%、5月1.1%、6月0.7%、7月0.6%、8月0.3%、9月0.8%、10月1.5%、11月2.0%、12月3.0%、2025年1月6.0%、2月4.7%、3月3.7%、4月3.1%、5月1.7%、6月1.6%、7月1.7%、8月1.8%、9月1.9%、10月1.6%、11月1.3%、12月1.2%、2026年1月1.3%、2月2.6%、3月5.6%、4月5.8%、5月7.2%、6月6.8%、7月5.5%、8月4.8%)。なお、8月と比べると9月は1.1%の上昇でした。

 ガソリン価格は、政府による価格メカニズムにより国際価格に概ね連動して動いています。8月の4308エル/リットルから、9月は5250リエル/リットルに上昇しました。ディーゼルは、8月の5103エル/リットルから、9月は6100リエル/リットルに上昇しました。
 国際原油価格(ニューヨーク市場のWTI)は、米国のイラン攻撃の影響を受けて急激に上昇し2026年3月初めに120ドル近くにまで上昇した後、6月の停戦合意を受けて70ドル前後まで低下しましたが、足元では90ドル前後となる等、乱高下しています。カンボジアはガソリン等の燃料類を全量輸入に頼っているため、カンボジアの燃料価格も国際価格に連動しています。このため、3月以降ガソリン等の燃料価格は大きく上昇しており、中東情勢に振り回される状況が続くものと見られます。

 国際機関は、2026年のカンボジアの物価上昇率について上昇すると予測しています。アジア開発銀行は4.7%、世界銀行は4.5%、IMFは5.6%、AMROは4.9%と予測しています。

(写真は、プノンペン市内のガソリンスタンド。9月22日撮影)

 

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カンボジアの休日2027

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 来年2027年のカンボジアの祝祭日です。カンボジアの休日数は、2019年は28日でしたが、2020年は6日間削減されて22日、2021年からは21日となっていました。2024年はクメール正月の休日が1日増えて22日となりましたが、フナン・テチョ運河の起工式(8月5日)が臨時の休日となり、平和の日も追加されたので24日となっていました。2025年は、クメール正月の連休がまた3日間になっていることもあり、22日となりました。2026年は仏誕節が休日から外れて休日数は21日となりましたが、2027年には仏誕節が復活して22日となっています。
 休日数の削減は、2019年3月の政府民間フォーラムで、民間企業側からの「カンボジアは周辺諸国に比べて休日数が多すぎる」との意見を踏まえて、フン・セン首相(当時)が約束していたものです。また、2021年10月に労働法が改正され、休日が日曜・他の休日と重複した場合、翌営業日への振替は行わないこととなりました。
 なお、カンボジアでは中華正月と呼ばれる旧正月(2027年は2月6日土曜日)は、休日とされていませんが、前後併せて休業とする企業・職場が多いのが実情です。

 

1月1日 金曜 インターナショナルニューイヤー International New Year

1月7日 木曜 虐殺政権からの解放の日 Victory over Genocide Day 

3月8日 月曜 国際女性の日 International Women's Day

4月14日~16日 水曜~金曜 クメール正月 Khmer New Year

5月1日 土曜 国際労働者の日 International Labor Day

5月14日 金曜 シハモニ国王誕生日 King Norodom Sihamoni's Birthday

5月20日 木曜 仏誕節 Visaka Bochea

5月24日 日曜 王室始耕祭 Royal Ploughing Ceremony

6月18日 金曜 モニヤット皇太后誕生日 Queen Norodom Monineath Sihanouk’s Birthday

9月24日 金曜 憲法記念日 Constitution Day

9月29日~10月1日 水曜~金曜 プチュンバン Pchum Ben Day

10月15日 金曜 シアヌーク前国王追悼の日 Commemoration Day of King's Father

10月29日 金曜 シハモニ国王即位記念日 King Norodom Sihamoni Coronation Day

11月9日 火曜 独立記念日 Independence Day

11月12日~14日 金曜~日曜 水祭り Water Festival

12月29日 水曜 平和の日 Peace Day

 

(写真は、2024年の水祭り)

 

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メルマガ「週刊カンボジア経済ニュース」今週号は本日発行です

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カンボジア日本人会盆踊り大会2026 10月18日開催

 10月18日に、第18回カンボジア日本人会盆踊り大会が、イオンモール・ミエンチェイ(イオン3号店)で開催されます。例年と同様、参加人数は、3000~4000人ほどが期待される大変大規模なものです。毎年、日本の方だけでなく、カンボジアの若い方々も多数参加して、大変な盛況となります。踊りは、カンボジアの伝統的な踊り、若い方々に人気のステップ、そして日本の盆踊りと、いろいろあります。プノンペン大学等では、踊りの事前の練習会も開催されています。

 会場には、日本人会の皆さんのご協力で夜店もいろいろ出るようです。おなじみのお店としては、「猛虎会」のお好み焼き・たこ焼き、「東海賢人会」のみそ串カツ等が楽しみです。
 詳しくは、カンボジア日本人会、盆踊り大会のフェイスブック等をご参照ください。

(写真は、カンボジア盆踊り大会のフェイスブックより)

 

カンボジア盆踊り大会のフェイスブック

https://web.facebook.com/BonOdoriCambodia

 

当日のプログラムです(カンボジア日本人会のひとコマのフェイスブックより)


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プノンペンに盆栽屋さん Living Bonsai

 プノンペン中心部バンケンコンに開店した盆栽屋さん「Living Bonsai」です。場所は310通りで、リンガーハットの向かいです。オープンな造りの盆栽屋さんに、立派な盆栽が並んでいます。QRコードでそれぞれの盆栽の詳細や価格を見ることができます。上の写真の盆栽は、10万ドル(約1570万円)とのことです。カンボジアのお金持ちは、趣味が庭いじりという方々も多いと聞いており、日本の盆栽に興味をお持ちの方々もいるのかもしれません。また、日本の盆栽は、世界的にも人気が出ているそうです。小ぶりの盆栽もありましたので、ご興味の方は是非ご覧ください。

 

Living Bonsai

https://web.facebook.com/profile.php?id=100063889461853

 

オープンな造りで、たくさんの盆栽が並んでいます


小ぶりな盆栽のコーナーもあります


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今年も洪水被害広がる2026

 カンボジアでは毎年のように雨期の終わりに洪水となっています。今年も、9月下旬から降り始めた雨で、大きな被害が出ています。特にタイに近い西部の州で町や田畑が水没し、農産物への被害も懸念されています。また、国道も、数カ所で水没し、通行不能となった個所もありました。

 洪水により、10州、39都市で被害が確認され、9月28日現在で4万4800世帯が影響を受け、そのうち約3600世帯が避難を余儀なくされているとのことです。

 9月29日には、フン・マネット首相も被災地入りし、被害状況を確認しています。

 プノンペン中心部では、日本が支援した洪水対策事業が効果を発揮し、以前であれば膝まで水位が上がり、何日も水が引かなかったようなところも、浸水が浅くなり、水もすぐ引くといった状況です。他方、開発が進む郊外では、これまでの自然の排水経路や遊水地が埋め立てられ、水位が上がり被害がひどくなっているところもあるようです。

 なお、水田が水につかり、稲が被害を受けたところも多いのですが、その一方で、洪水によって栄養分のある土も運ばれ、洪水の水を使った洪水農法による収穫もあります。洪水でできた一時的な池で魚取りをしている人も見かけます。洪水と言う自然の脅威をも恵みに変える、カンボジアの人々の知恵とたくましさには感銘を受けます。

(写真は、プノンペンポスト紙より)

 

ブログ「カンボジア経済」2008年12月23日「洪水農法」

https://economistphnompenh.hatenadiary.com/entry/a2be1b91f118fd5a9d8c4a951443f17e

 

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第32回日ASEAN経済大臣会合 石油備蓄を推進へ

 9月20日、第32回日ASEAN経済大臣会合が、フィリピン・マニラにて開催されました。会合では、地域・国際の経済情勢に対する認識、日・ASEAN包括的経済連携協定のアップグレードに向けた今後の進め方、日ASEAN経済協力の方向性や具体策などについて議論されました。カンボジアからは、チャム・ニモル商業大臣が参加しました。

 赤澤亮正経済産業大臣は、米国による関税措置や中東情勢の緊迫化など、国際経済を取り巻く不確実性が高まる中、地域の経済とエネルギー両方の強靱性を強化する必要性を強調し、本年4月に高市総理が立ち上げたPOWERR Asia(パワー・アジア)を具体化し、日本とASEANが「共に、強く豊かに」なるため、以下の三本柱からなる取組を提案しました。

 第一の柱は、地域の経済強靱化と産業の高度化です。石油輸入量の削減や自動車産業の脱炭素化にも資するバイオ燃料の開発・普及に向けた産業政策や協力のあり方を議論する官民ラウンドテーブルを立ち上げました。

 第二の柱は、エネルギー供給体制の強化です。特に、日本が知見を有する石油備蓄について、ASEANにおける制度構築やインフラ整備への支援を提案するとともに、エネルギー源の多様化を進め、石油依存度の低い産業構造への転換を加速する必要性を強調し、来月開催するAZEC閣僚会合で議論することを提案しました。

 第三の柱は、こうした協力を支える基盤としてのルール整備です。具体的には、日・ASEAN包括的経済連携協定の見直しに関する共同研究の開始に合意し、今後、サプライチェーン強靱化に資するルール実現など協定のアップグレードの方向性について更なる検討を促しました。

 ASEAN側からは、日ASEANの経済関係の強靱化のために必要な取組であるとして、歓迎の意が示されました。特に、エネルギーセキュリティ、AI・デジタル、サプライチェーン強靱化、人材育成等の分野での協力に強い関心が示されました。また、日・ASEAN包括的経済連携協定について、共同研究の開始に合意しました。

(写真は、経済産業省の発表より)

 

経済産業省の発表

https://www.meti.go.jp/press/2026/09/20260923001.html

 

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カンボジアのチーフ銀行 中央銀行の暫定管理下に

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 9月21日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、Chief (Cambodia) Commercial Bankを3か月間の暫定管理下に置くと発表しました。同行において、コンプライアンス上の不備が発見されたためとしています。問題の詳細は発表されていません。

 なお、暫定管理中は、Baker Tilly (Cambodia) Plc. が暫定管理人として任命され、業務を管理するとのことです。暫定管理者は、銀行の財務および運営状況を評価し、その評価結果をカンボジア国立銀行に報告することとなっており、カンボジア国立銀行はこの評価を基に同行に関する更なる措置を決定する予定であるとしています。

 カンボジア国立銀行は、「暫定管理者は同行の全業務を3か月間管理・代理する権限を有し、これには特定の預金支払いや不要な支出の一時停止も含まれる。また、すべての借入人は引き続き返済義務を果たさなければならない」と指摘し、注意を喚起しています。

 カンボジア国立銀行では、2026年に入ってからコンプライアンス上の問題があるとして、5行の銀行から銀行ライセンスを剥奪し、清算手続きに入っています。特殊詐欺に関連したとして米国の制裁対象となったPrince Bank、Panda Bank, Panda Commercial Bank の2行に加え、8月にはCCU Commercial Bank Plc、Heng Feng (Cambodia) Bank Plc、HH (Cambodia) Bank Plcの3行のライセンスを剥奪しました。

 こうした問題のある銀行について、カンボジア国立銀行が監督を強化し、ライセンスを剥奪する等の適切な対応を取っていることは、金融システム全体の安定にとっても大きな意義があるものと見られます。なお、これらの銀行のシェアは大きくなく、カンボジア金融業界全体としては、引き続き健全性を維持しているものと見られます。

(写真は、完成間近のカンボジア国立銀行本店ビル)

 

カンボジア国立銀行のフェイスブック(クメール語です)

https://web.facebook.com/nationalbankofcambodiaofficial/posts/pfbid06vz4iMDWNr4i2dQzUUGRUMvLj8X7nXEoFoeuczsJTHTKUpG9Bv7zETCuwWRETBo2l

 

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日カンボジア宇宙経済共創交流シンポジウム2026

 9月28日・29日、プノンペンで日カンボジア経済共創交流シンポジウム2026が開催されました。このシンポジウムは、日本宇宙フォーラム(JSF)の主催で、ビジネスマッチング、事業紹介ピッチ、視察等を実施して、日本・カンボジア間の交流を促進することを目的としています。

 シンポジウムでは、カンボジア政府、関係機関、企業等と宇宙航空研究開発機構(JAXA)及び日本貿易振興機構(JETRO)がこれまで推進してきた宇宙技術を用いたイノベーション創出に向けた連携を強化し、日本の事業者による宇宙技術を用いた海外での事業創出やビジネス拡大を支援したいとしています。

 具体的には、グリーン経済やデジタル分野における宇宙技術を活用した事業創出を目指して、日本が有する環境・デジタル・宇宙技術を活用し、カンボジアにおける新たなビジネス機会を創出するとともに、両国間の経済連携を促進していくとしています。

 シンポジウムには、イエン・ソポルレット環境大臣、チア・バンデット郵政電気通信大臣も参加されました。環境大臣は、衛星データやリモートセンシング技術などの衛星技術を活用して、気候スマート農業、炭素市場、デジタルデータシステム、グリーン技術などの分野で投資パートナーシップを発展させたいと述べました。

 遅れた国と思われているカンボジアですが、先進国の優れた技術を一気に取り入れて、先進国に追いつき追い越していく「蛙飛び(リープフロッグ)」を起こす国としても知られるようになっています。衛星ビジネスも、しがらみの少ないカンボジアでは、自由に展開できる可能性が高く、日本が開発した技術を有効に活用できる場所として最適なところの一つと見られます。

(写真は、AKPより)

 

日本貿易振興機構の発表

https://www.jetro.go.jp/events/cph/26e65fba7c09c1db.html

 

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